零度目の温度を知り

一度目の背骨は砕ける

二度目の牙は天に届かず

三度目の腕が海を渡る

四度目の肺は息を宿さず

五度目の脚は焔に呑まれる

六度目の眼は光を見上げ

七度目の心臓は早くに潰える

そして八度目の希望に明日はない

八度目の真実
(あるゆるされざるひとびとの希望的観測)