暗闇にてさようなら

星はさざめき夜が鳴く

朝靄は拓かれ露が落つ

中天に座しあまねく照らす一柱の

そのまなざしは遥かに遠くまた透く

人の子 獣の世 刻まれた時はなにいろをしているか

かなしかなしと吠える饕餮の贄の声色を

暗闇ばかりが知っている

願わくば継が途絶えんことを